イース・シリーズの年代を整理してみたいと思います。ただし、イースの世界では年代が明らかにされていないので、アドルの年齢を元に考えてみましょう。
まず、関係する情報を一通り集めてみました。
・失われた古代王国
17歳の初夏。(イース1のマニュアルより)
・セルセタの樹海(SFC版)
エステリアの冒険から半年。(パッケージ裏より)
・セルセタの樹海(PCE版)
エステリア・イースに平和を取り戻してから2年後。(マニュアルより)
・フェルガナ冒険記
19歳。ドギと一緒に旅に出てから2年あまり。(マニュアルより)
Amost 3
years had
passed since Adol had
rescued Ys from the
clutches of
evil. (オープニングより)
・失われた砂の都ケフィン
20歳。(マニュアルより)
さて、ここで問題となるのが、フェルガナ冒険記の時期です。アドルとドギが旅を2年あまりしかしていないのに、イースを救ってからほぼ3年が経過していることになっています。(「Amost」は恐らく「Almost」の間違いでしょう)
従って、イースの冒険後、アドルはしばらくドギとは行動を共にしていなかったことになります。
しかしそれだけでなく、もし失われた古代王国から3年後となると、アドルは20歳になっていなくてはなりません。
アドルは16歳のときに旅に出て、その一年半後にエステリアについたとき17歳でした。つまりたとえアドルが旅を始めたのが、16の誕生日当日だったとしても、この時点でアドルの誕生日から半年程度は経過していることになります。このため、フェルガナ冒険記でアドルが19歳であるためには、最大に見てもイースから2年半以内でなくてはなりません。
こうして考えると、「Amost 3
years(ほぼ3年)」という表現は、正確には2年半弱を指しているようです。
その上でドギの件を再考すると、アドルとドギが一緒に旅を始めたのは、イースを救ってから半年後という結論に達します。
では、この考察の結果をまとめてみましょう。
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アドル誕生 |
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故郷の村から旅に出る |
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「失われた古代王国」 |
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「セルセタの樹海」(SFC版) |
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ドギと旅に出る |
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「セルセタの樹海」(PCE版) |
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「フェルガナ冒険記」 |
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「失われた砂の都ケフィン」 |
だいたい、こうした感じになると思います。
水色は確定している部分、緑が考察により割り出した部分です。
ただし、PCE版の年齢に関しては、別の解釈も可能です。
というのは、PCE版の1・2のマニュアルではアドルが16歳。4の攻略本には18歳という記述があるからです。もしこれらが、誤記ではなく、意図的な設定であれば、PCE版は別個に年齢が設定されているということなのかもしれません。