Ys
〜フェルガナの誓い〜
イース最新作の「フェルガナの誓い」です。
サブタイトルにフェルガナと入っていることから分かるように、本作はイースIIIのストーリーを基に作られた作品です。ただしナンバーが廃され、「ワンダラーズ・フロム・イース」のタイトルを持たないことが示しているように、システム・シナリオ共に大胆な変更が施されています。
特にシステム関連に原作の面影はほとんどなく、イースVIの続編色が濃くなっています。
ただし、基本アクション以外は前作を踏襲しておらず、3種類の腕輪によって発動するリングアーツや、二段ジャンプといった新アクションで戦うことになります。
二段ジャンプ・リングアーツは前作のダッシュジャンプほど難しくはないので、簡単に出せるはずです。しかしその分、マップの作りがこれらの操作を前提としたものになっているので、難易度自体は同じくらいかもしれません。
前作同様、完成度は高く、安心して楽しめます。
少し気になったのは、「ブースト」システムや連続攻撃により速い動きが増えたためか、自分と敵の位置関係を見失ってしまうことが良くありました。特に主人公と同じサイズのボス戦などでは、必死に攻撃してるつもりが敵に背を向けていたこともしばしば…。エフェクトはもう少し抑え気味のほうが良いのかもしれません。
今回は、タイムアタック・難易度設定機能も付いています。
ストーリーの概要は原作に近いですが、イースVIの設定にあわせるだけでなく、随所に大幅な変更が加えられています。エターナルのような「移植」ではないようです。
新鮮な気持ちでプレイできた反面、個人的に好きだったシーンやセリフが、ことごとく無くなってしまったのが残念です。
全体としてシステム・シナリオ共に完成度は非常に高く、イースVI同様傑作といって差し支えないでしょう。
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▲イース6同様の3Dグラフィック |
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▲マップ名は同じでも作りは別物 |
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▲クリア後にはタイムアタックも
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と同時にサイドビューやアドルのセリフを廃止したことにより、原作の良さが失われてしまった部分も多くみられます。原作を好きな人は、はじめから別物と割り切ってプレイするのが良いかもしれません。 |
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