イースI＆IIに続いてBEEPから発売されたX68000用「ファルコム・アーリー・コレクション」から、ロマンシアをプレイしました。ファルコム・アーリー・コレクションにはロマンシアの他に、ドラゴンスレイヤー、太陽の神殿が収録されていますが、いずれもX68000初移植となっています。マニュアルも三作品が個別に復刻されており、かなり贅沢な仕様と言えるでしょう。
　これらはPC-8801版の移植となっており、ロマンシアについてもＸ１版ではなく、88版からの移植となります。基本的に88版と同じ内容となっていますが、オープニング曲はやはりカットされています。
　追加された機能として、レジュームファイルに途中データを一つ保存できるようになりました。セーブ機能のなかったロマンシアでは、これはかなりありがたい変更点です。ただし筆者の環境では、ロード時に暴走したり、エラーが出たりすることが多かったです。
　また画面切り替え時の処理が高速化されており、一瞬で切り替わるようになりました。
　エンディングでは、メッセージウィンドウに短いスタッフロールも追加されています。
　ただ一点だけ、不可解な変更点もありました。教典の封印を解いてくれる妖精の洞窟に入れるようになる条件が、なぜか全く違うものになっています。原作では天界で入手できるアイテムが条件となっていたのですが、本作では巻物（本物でなくても可）を持っているだけで入れてしまいます。
　この点以外は、全体的に良好な移植となっています。