ロマンシア(MSX2版)

 MSX(1)版に引き続きMSX2版のロマンシアもプレイしました。
 MSX2ではグラフィック性能がかなりアップしているため、解像度以外はX1版から遜色ない移植となっています。
 MSX(1)版でカットされてしまった画面下の縮小マップもしっかり表示されます。
 また、MSX(1)版ではキャラクターが並ぶと、チラつきが多発していましたが、MSX2版にチラつきはありません。恐らくほとんどスプライトを使用せずにキャラクターを描画しているのではないかと思います。
 PSG音源ながら、8801版のオープニング曲も採用されています。
 
 MSX2版には原作の仕様から大きな変更があり、天界でのカルマ上げが不可能となっています。おそらくこのカルマ上げができてしまっていたのがバグであって、MSX2版が本来の意図していた仕様ということなのでしょう。

 なお、MSX(1)版にも存在した、セリナ姫が主人公になるモードもしっかり用意されています。MSX(1)版ではメッセージやグラフィックが一部変更されている程度でしたが、MSX2版ではメッセージ全体が変更され、完全に別のストーリーになっています。グラフィックの変更も多く、かなり力の入った隠し要素となりました。(ただし解き方自体には変更がありません)

▲MSX2版の画面構成。縮小マップも表示される。
▲天界でカルマを上げられないので、難易度はさらに高くなった。
▲セリナ姫のモードでは、セリフやグラフィックが大幅に違う。
 このようにMSX2版は完全移植+追加要素ありの決定版と言えるような移植となっておりオススメです。
 現在プレイしやすいのはドラゴンスレイヤークロニクル収録のものですが、再版版ではオープニング曲が鳴らなくなっていますのでご注意ください。
 
 
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