ロマンシア(X1版)

 木屋氏の手がけたドラゴンスレイヤー・シリーズの第三弾がこのロマンシアです。
 一見、アクションRPGに近い作りとなっていますが、基本的に戦闘は回避するのが前提のシステムで、レベルアップの概念もありません。アクション要素の強いアドベンチャーゲームというのが実態に近いと思います。

 ザナドゥでは色数を抑えた画面で1マス単位でのスクロールでしたが、本作ではカラフルな画面で、半マス単位のスクロールを実現しています。(スクロールは横方向のみで、縦方向は画面切り替え式)
 X1版はPSG音源・FM音源の両対応、200ライン・400ラインの両対応となっています。ザナドゥと同様に、デジタルRGB用のモニターでなければ正常に表示できない、という問題があるのでご注意ください。

 本作の特徴の一つは、タイトル画面の後、ゲームがスタートすると、オンメモリーで動作するようになっていることです。以降はディスクアクセスは一切ありません。また、セーブやパスワードの機能もありません。このようにゲーム全体のデータ量は極めて小さく、前作のザナドゥとは対極のような設計のゲームです。
 しかし、実際にはゲームの難易度はザナドゥよりも高く、ノーヒントの意地悪な謎や、クリア不可能になるハマリの数々が、プレイヤーを待ち受けています。
 自力ですべての謎を解くのはかなり困難な作品です。
 不条理とも思える謎解きにチャレンジしたいという猛者以外は、攻略情報を見ながらプレイするのがお勧めです。それでもクリアすることは相当に困難なので、充分やりごたえはあると思います。

▲ゲーム画面の構成。下部にはマップが表示されている。
▲序盤の難関。自力で条件を見つけ出すのはかなり困難。
▲敵もたくさん出てくるが、本作では戦闘はなるべく回避するべき。
 
 
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