ぽっぷるメイル

 ぽっぷるメイルは、パソコンゲームの主流ハードがPC88シリーズからPC98シリーズへと移行しつつあった時期に発売された88末期のソフトです。
 
 一見、ARPGっぽい雰囲気ですが、キャラクター自体に成長の要素はなく、強くなるのは装備品の変更によってのみとなっています。軽い雰囲気のストーリーとは対照的に、本作のアクションはかなり難易度が高いものになっています。強い敵に対しても経験値稼ぎをしてから再挑戦という手法が使えないため、プレイヤーが自身の腕を上げるしかありません。特にラストはセーブできるタイミングなしで連戦となるため、かなりの歯ごたえを覚悟しておくのが良いでしょう。
 ただし難易度が高いと言っても操作が複雑なわけではなく、基本は体当たりと飛び道具のシンプルな設計となっています。ジョイスティックにも対応しているので、操作性の面では良好です。下+2ボタンがメニュー呼び出しに割り当てられていて、下方の敵に攻撃しようとするとメニューが開いてしまうのが難点ですが、他に空いているボタンもないので仕方ないですね。
 画面はサイドビューでチップの作りはソーサリアンに近い印象を受けますが、横だけでなく縦にもスクロールするシステムとなっています。スクロール時に波打ったようになりますが、88版ではやむを得ないのかも知れません。
 なお対応環境がなくてチェックできなかったのですが、本作のBGMはサウンドボード2対応となっています。
 
 本作は特別どこかが優れているというわけではないのですが、ファルコムらしい良くまとまった完成度の作品だと思います。
 中古価格が定価並から下がらないので手を出しにくいのが難点ですが、現在はプロジェクトEGGでも配信されているので、そちらで購入しても良いかも知れません。
▲オープニング1の絵はやや簡素。
▲オープニング2はアニメ多数。
▲ステージ選択のフィールド画面。
▲ファルコムお得意のデカキャラ。

 
 
inserted by FC2 system