ドラゴンスレイヤー英雄伝説II

 ドラゴンスレイヤー英雄伝説に引き続いて、スーパーファミコン版ドラゴンスレイヤー英雄伝説IIもプレイしてみました。
 
 前作同様エポック社からの発売となっており、移植の傾向としては前作と大きな違いはないものの、いくつか改良されている点があります。
 まず前作では画面が狭いと感じてしまいましたが、今作はウインドウが半透明表示になったことに加えて、移動中にはステータス表示がコンパクトなものに切り替わるため、ほぼ全画面に近い表示となりました。
 さらにワプの翼の行き先がワールドマップ上に表示されたり、地下世界でヨシュア系アイテムの効果がオートマッピングに変更されるなどの工夫もなされています。(本作の地下は道に迷いやすいので、行っていない場所が分かるオートマッピングはとても便利です)
 またメッセージの漢字対応、サウンドのステレオ対応といったパワーアップもなされています。
 
 しかし、これらの新機能のせいなのか、前作では良好だったメニュー操作時のレスポンスがかなり悪くなってしまっています。特にアイテム選択時などカーソルをたくさん移動する必要がある場合には、かなり時間がかかってしまいます。
 他にも、どういうわけか半透明ウィンドウ内のテキストがスプライトの裏に表示されるケースがあり、モンスター等に隠れて文字が読めないというような現象が時々ありました。
 このように前作と比べて良くなった点と悪くなった点があるのですが、やはり操作性が悪くなってしまったのは非常に惜しいところです。

 オープニングやエンディングのグラフィックが少ないのは前作同様ですが、今作ではグラフィックが新たに描き直されているようです。残念ながら、オープニング中のアニメーションはすべてカットされてしまいました。また章間の一枚絵もカットされているものの、会話+顔グラフィックという形である程度の再現がなされています。
 このあたりの変更はROMカセットを媒体とするスーパーファミコンではやむを得ないところでしょう。

 全体としておおむね良質な移植と言える本作なのですが、カーソルのレスポンスの問題のせいで、前作ほどお勧めはできないというのが率直な感想です。
▲オープニングの内容は異なる。
▲半透明のウィンドウ。
▲画面がかなり広くなって快適に。
▲戦闘画面もステータスは簡略化。
▲地下世界ではオートマッピング。

 
 
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