電子冒険小説シリーズ第2弾
A FANTASY ADVENTURE GAME BY FALCOM
アステカ
 

 
ストーリー  ★☆☆☆☆ 
システム  ★★★★☆
音楽  なし
グラフィック  ★★☆☆☆
 

 
かつてパソコンゲームの主流だったコマンド入力型のAVGです。
プレイヤーはアステカ文明の謎を解くため、パレンケという町の
現在発掘中の遺跡へと向かいます。
マニュアルを見るとかなり壮大なストーリーを想像してしまいますが、
ゲームの内容はシンプルで、まずは遺跡に入る条件を整えることと、
遺跡で、あるアイテムを取り、町に帰ることが目的になります。
(ゲーム内ではアステカの謎は全然関係なさそうです)
売りは今となってはその凄さがよく分からない「瞬間画面出力」だったようです。
確かに画面表示はスムーズに行われ、ストレスを感じません。
コマンド入力のシステムでも不条理な入力を求める部分はなく、
システム的には問題ないゲームでした。
しかし、どうしても納得いかない部分があります。
それは品性を疑うシーンを多用している、ということです。
普通でもそれほど多くないグラフィックのうち、4枚が今の
ファルコムには考えられないような絵に使われています。
(内一枚はパッケージにも掲載されている…)
しかもそれらが隠し要素ではなく、クリアするためには
絶対に見ることになるシーンで使われています。
プレイヤーとヒロインが結ばれる、というありがちな展開はともかくとして、
エンディングでそのグラフィックを表示する必要など全くないはずです。
いくらパソコンユーザーの年齢層が高かったからとはいえ、
これは行き過ぎでしょう。
ゲームそのものは面白かったのですが、こうした要素のため、
続編である「太陽の神殿」のような雰囲気が損なわれており、
あまりお勧めできる作品ではありませんでした。
 
 
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