ガガーブ三部作完結編 　　　　　　　　おりうた 海の檻歌 ＴＨＥ　ＬＥＧＥＮＤ　ＯＦ　ＨＥＲＯＥＳ　Ｖ 新しい旅を音楽と共に……  高名な音楽家レオーネ・フレデリック・リヒター。 世界を終局から救う「幻のメロディー」を彼が再現したという。 その断片が刻まれた「共鳴石」を求め、フォルトたちの旅が始まる。 ストーリー  ★★★★★  システム  ★★★★☆ 音楽  ★★★★★ グラフィック  ★★★★★ 　 「白き魔女」に始まるガガーブ三部作の完結編です。 時代的には「朱紅い雫」の６年後、「白き魔女」の４９年前の話になります。   ストーリーは、本当に見事に作られており、 「海の檻歌」によって、「朱紅い雫」と「白き魔女」が物語として 結合される形になっています。 過去２作のプレイヤーの期待を裏切ることは決してないでしょう。 「白き魔女」では一方的にしか語られなかった事柄について 別の角度から見る部分もあり、この作品によって「白き魔女」の物語が 完成されると言っても過言ではありません。 とは言っても単独でのストーリー性も十分に高いものです。   システム的には「白き魔女」の発展版と言った感じです。 斬新と言うタイプのものではありませんが、 全体としてしっかり作られています。 システムにいくつかバグがありますが、ファルコムのホームページに 修正プログラムが掲載されています。   今回、音楽はストーリー上、鍵となる要素なので、非常に力が入っています。 ＷＡＶＥを使用するとループもしっかり行われるようになりました。 ＭＩＤＩのデータはある程度アレンジが加わっています。   「朱紅い雫」ではマップが「白き魔女」に見劣りしたり、 ビジュアルが全くなかったりと、グラフィックにがっかりした方も多いでしょうが、 今回はそんなことはありません。 華麗なオープニング、描きこまれたグラフィック、細かいキャラクターの動き、 なとなど、見事にファルコムらしい仕上がりになっています。   全体として、期待をはるかに上まわる作品になっていました。 ぜひ、このファルコムの最高傑作を体験してみてください。