|
|
|
|
|
|
日本ファルコムの怒涛のリメイク作品群の中から、「新 英雄伝説」のレポートです。「新」とはついているものの、内容は「英雄伝説」の忠実な移植作品です。追加されているのは各章間にビジュアルシーンがついたこと、BGMがMIDIとCDになったこと、最後のドラスレ劇場が長くなったことくらいだと思います。 ゲームとしての評価ですが、一度プレイしたことがあるにもかかわらず、やはり熱中してしまいました。さすがはファルコム作品です。ただし、リメイク作品ですから今回は変更された部分を中心に評価したいと思います。 ストーリーの変更は何もないので省略します。 まずシステムですが、大きな変更はないです。ただし、マウスに対応しています。使い勝手はあまり良いとは言えません。キーボードでのプレイが基本になるようです。なぜか、ジョイスティックには対応していないため、ゲーム機のような操作感でプレイできないのが残念です。また、戦闘のオートを使ったときに、ボタンを押さないとメッセージが進まないため、あまり「自動」という感じがしません。これは改善すべき点に思われます。 音楽はMIDIやCD−DAを使用して非常に美しくなっています。その反面、サウンドブラスターなどの従来の音源に対応しておらず、FM音源の音色の好きな人には不満が残るかもしれません。 グラフィックは正直一番期待していた部分なのですが。とても残念です。というのは、追加されたビジュアルの質が異常に低いのです。オープニングとエンディングはオリジナルと同じ絵なので問題ないのですが、章間ビジュアルは明らかに質が落ちます。特に人物がアップになっているビジュアルはかなり問題です。かわいらしくないディーナ姫やカッコよくないセリオス、変な顔のゲイルなどなど・・・。正直、無いほうが良いのではないか、というような絵が数枚ありました。比較的、人物のアップのグラフィックは少な目なので、意識しない人なら気にならないのかも知れませんが。今までグラフィックの面でも最高レベルを保ってきていたファルコムだけに残念でなりません。 全体として、元から質の高いソフトでしたから、面白いことは間違いありません。ただ、本当に「新」なのかどうか、という部分では少し問題があると思います。
|