久々に家庭用ゲーム機に移植されたイースIIIです。
同じPS2版のイース・シリーズですが、タイトーからの移植は初ということで、期待と不安が入り混じる中、さっそく開封しました。
筆者の購入したのは特典版なので、ソフトは「コレクションスリーブBOX」に入っています。このBOXはPS2のソフトを5本しまえるようになっており、ちょうどイースI・II〜VIまでが収納できる計算です。他社による移植分も計算に入れた上での設計はうれしい限りですね。
同じく特典の設定資料集は、イラスト集やパソコン版マニュアルのストーリー、PS2版の攻略用データなどで構成されています。アドルの年齢はイース大全集と同じく19歳とされています。
さて、それではゲーム本編について見ていきましょう。
まずはARPGである以上、肝心の部分であるアクション性について。
原作と操作方法は似ているものの、実際にやってみると攻撃方向や効果などが異なり、プレイ感覚は別物です。
特に「下つき」の効果が低く、一撃で倒せない相手に使うとこちらが大きくダメージを受けてしまいます。しゃがみ突きや斜め上突きは自動的に連射にならないのも違和感があります。
攻撃すると敵が止まってくれることを考えると、基本的に真正面から攻撃するように設計されているようです。
アクション性については「似て非なるもの」といった印象が強いですね。
しかし当たり判定はしっかりしており、アクションゲームとしての出来が悪いわけではありません。
残念なのは、ザコの強さに合わせてレベルアップして進んでいくと、ボスがあまりにも弱すぎることです。ボスラッシュで最適なバランスを楽しめるかと思いきや、初戦からレベルMAXで始まるため、ことごとく瞬殺となってしまい余計に悪いです。
PlayStation2ということで、もっとも期待を寄せられているのが演出面でのパワーアップでしょう。音声の採用や、会話グラフィックの表示など、手堅い強化がほどこされています。
しかし、全体的に削られた要素が多々あるのが気になります。
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