プロ野球SLG評価詳細
(プロ野球スピリッツシリーズ)


プロ野球スピリッツ2013   PlayStation3    コナミ

 ペナントレースで最も大きな変更は、成長がパラメータごと個別になったことです。これにより、育て方によって異なる成長をするようになりました。キャンプではコンバートも可能になっています。
 また、しばらく好調、スランプ、キッカケをつかんで成長、限界突破、試合内容による特殊能力の変動といったイベントが追加されています。
 ストーブリーグでは大量に発生していたFA宣言が改良され、宣言の人数を二段階で設定できるようになりました。
 新人選手のパラメータも前作よりは良くなっているようです。
 まだまだ改良の余地はありますが、順当に進化しています。


プロ野球スピリッツ2012   PlayStation3    コナミ

 ペナントレースのシステムは基本的に前作を踏襲したものとなっています。
 前作では初年度から衰退する選手は使い道がほとんどありませんでしたが、今作では実在選手の衰退は遅めに設定されているようです。ただしタイトルをとった主力選手であっても年齢によって引退してしまうのは前作同様なので、あまり衰えていないことも多く、違和感が大きくなりました。せめて出場機会の多い選手は引退を引き留められるようにして欲しいです。
 大きく変わったのはドラフトで、ポジションごとの人数が改善され、1位指名は抽選のシステムも導入されました。COMチームの指名も妥当な選手を選ぶようになりました。しかし、今回の新人選手は走攻守のうち、得意分野のいずれか一つのみが高いだけで、他の能力値は最低レベルということが多いです。走力の高い選手は守備ボロボロ、守備力の高い選手は鈍足揃いとなっており、特に外野手は守備固めとしても使いづらいです。実在選手の衰えが遅いこともあり、バランスの良い選手のいない新人野手は出番がなかなかありません。
 その他の部分にあまり変更はなく、大量に発生するFA選手、外国人獲得時の無意味な指定などは改善されていませんでした。
 ドラフトに関してはかなり良くなってきたので、次回作では他の部分も改良して完成度を高めて欲しいです。


プロ野球スピリッツ2011   PlayStation3    コナミ

 プロスピでも、プレイ年数20年、ストーブリーグの充実など、ついにペナントレースが本格的になってきました。
 ペナントレース開始前に、現実に活躍しているもののゲームで能力が低い選手を「覚醒」させたり、トレードなどのチーム編成を反映させておけば、さらにリアルなペナントレースを楽しむことが出来ます。
 試合には監督モードというものがありますが、作戦システムがかなり特殊です。攻守それぞれの作戦にじゃんけんのような相性があり、この影響が非常に大きくなっています。このため状況に適した作戦を選ぶことよりも、相手が選択中の作戦に相性の良い作戦を探り当てることが重要になってしまいます。盗塁やエンドランなどの指示をすると、何らかの作戦指示をしたことは敵チームにも伝わってしまうのも不自然に感じます。カードゲームをイメージしたシステムなのかも知れませんが、他の要素はリアル指向なのでミスマッチに感じます。ペナントレースの監督モードはもっとリアルなものにしてほしいです。
 選手の成長・衰えは経験値の増減によりレベルが上下することで表現されています。レベルごとの能力値は決まっているので、プレイの仕方によって特定の能力を伸ばしたりすることは出来ません。せめて守備位置のコンバートは出来るようにしてほしいところです。試合出場による経験値増加も大ざっぱで、一試合フル出場も、代打も同じです。ここはもう少し細かくしてほしいです。
 ドラフトのシステムは、1巡目、3巡目はウェーバー方式、2巡目は逆ウェーバー方式となっています。新人は人数が少ない上にポジションごとのバランスが悪く、投手は1巡でいなくなり、捕手は最後まで余ってしまいます。また、COMチームは即戦力の新人を軽視するらしく、レギュラークラスの新人が11球団の1巡目終了後も残っていることが良くあります。このあたりはもう少し練り込んでもらいたいです。
 FAは、宣言する選手が多すぎる気もしますが、資金やターンの制約などシステムの出来は良いと思います。
 外国人獲得は、ポジション・打席・利き腕を指定するのですが、指定なしにすることはできません。野手の利き腕や、投手の打席を指定するのはあまり意味がないと思うのですが……。
 試合のシステムそのものは完成度が高いのですが、COMチームは異常に無謀な盗塁を仕掛けてきます。このため自分で操作している場合は牽制で刺せることもかなり多く、この部分は思考ルーチンを改善してほしいです。
 全体的にパワプロと比較するとまだまだ見劣りする部分が多数ありますが、シミュレーションゲームとしても十分遊べるレベルになっています。パワプロはカードシステムに変わってしまったので、今後はプロスピ・シリーズに期待したいです。
 ところで、「COM投手起用条件」を設定しても内容が残らないのですが、これはバグなんでしょうか???


プロ野球スピリッツ2   PlayStation2    コナミ

 真剣ペナントでは、ドラフトやキャンプによるコンバートが導入され、複数年(3年間)のプレイができるようになりました。初年度は実際のドラフトをやり直すことも可能となっています。
 ミッションが細分化され、選手を覚醒させるまでに手間がかなりかかるようになりました。
 打球は再び飛ぶようになった他、流し打ちが以降のシリーズ同様に別ボタンとなりました。
 また、個々の投手の球種が多くなっており、その変わり球種ごとにコントロールや球威が別個になっています。
 乱打戦になりがちで、投手の成績は悪くなりがちで、1試合にかかる時間も長めになります。


プロ野球スピリッツ2004クライマックス   PlayStation2    コナミ

 投球時に投手後方からの視点が追加され、真剣ペナントで守備シフトのセミオートができるようになり、かなりプレイしやすくなっています。
 打球がかなり飛ばなくなったため、ホームランを狙うのはかなり難しくなっています。


プロ野球スピリッツ2004   PlayStation2    コナミ

 近年のシリーズに慣れていても、野手の動きが遅かったり、投球時の操作タイミングが異なっていたりするため、意外と苦労しますが、シリーズ一作目としては十分な完成度です。
 真剣ペナントでは一応トレードや選手覚醒等があるものの、特定のタイミングで発生するミッションを達成することでコマンドが使えるようになるというシステムのため、あまりシミュレーション的なプレイには向かないようです。

inserted by FC2 system